引き続き「ぬい日和」の技術スタックを見ていきます。ここでは分析、課金、配信の3つを扱います。
分析:PostHogは使っていない
当初は PostHog で分析していましたが、無料枠の上限に達してしまうため、現在は使っていません。分析にまでコストをかけたくないという判断です。
代わりに、Claude Codeが賢くなっていることを活かし、Convexのデータベースに計測用のテーブルを追加して、使用量を抑えつつ擬似的に分析しています。
この方法でも以下のようなことは測れます。
- リテンション率
- 何をクリックしたかといった行動ログ
もちろんPostHogを導入したほうがしっかりと計測できますが、現状はConvexだけで十分に回せています。
課金:RevenueCat
課金には RevenueCat を使用しています。ただし、アプリ内課金(IAP)を主力のマネタイズにはしない方針です。
現在の収益構造
現在は応援プランとチップの2つです。
- 応援プラン:月額300円。現在400名ほどの方が加入中
- チップ:500円、1,000円、2,000円、3,000円、1万円から選択可能
これらで毎月12〜13万円の売上が発生しています。インフラコストが8〜9万円なので、差し引き2〜3万円の粗利で運営している形です。
なぜマネタイズを急がないのか
このアプリはスタートアップ的な成長を目指しているためです。最初にマネタイズを急ぐと、SNSにさまざまな制限をかけなければなりません。
たとえば登録できる数を5体まで、10体までと制限して課金に誘導すると、SNSとして拡散しづらくなります。SNSは基本無料で使えるというイメージがあるため、課金しないと使えない状態は避けています。
広告を出していない理由
タイムラインに広告は出していません。AdMobなどを導入すればおそらく毎月20〜30万円の利益になると見ていますが、アプリの世界観に合わないため入れていません。
今後は、あしらいのある広告を企業から直接受け取って配信する形はあり得ますが、現時点では考えていません。
今後のマネタイズ
現在、ある企業とユニットエコノミクスの最適化や提携について打ち合わせを進めています。取引の形態によってはStripeの実装が必要になる可能性もありますが、この辺りはまだ確定していません。
配信:App Store
iOSでリリースしておよそ3ヶ月目です。
Android版の準備状況
現在Android版のテストを進めています。Androidでリリースするには、テスターを12名集め、2週間アンインストールせずに利用してもらうという条件があります。
現在100名の方にテストに入っていただいており、あと3日でリリース条件を満たせます。読み込み速度を修正してスムーズに利用できる状態になれば審査に出し、9月中旬にはリリースしたいと考えています。
Android対応で見込めるユーザー増
予測としては4,000〜5,000人程度の増加を見込んでいます。
国内ではiOSとAndroidの比率がおよそ7対3でiOSが多いのですが、世界規模で見るとAndroidのほうが多いため、多言語対応すればAndroidユーザーが増えると見ています。実際、このSNSは台湾の方が10%ほど利用してくださっており、海外にも需要があると考えています。
年内に10万ユーザー程度を目標にしています。
技術スタックにこだわりすぎない
最後に伝えたいのは、技術スタックにあまりこだわりすぎなくてよいということです。
特に初心者の方は、どこに一番お金がかかるのか、どこで問題が発生するのかを事前に予測できません。実際、バズったときにアプリが重くなる経験も初めてでしたし、アプリ開発の最初の段階で予想するのは難しいことです。
失敗してから次回気をつければよく、それが学びであり経験になります。技術スタックの選定で悩むよりも、まず開発を進めていくことをおすすめします。